花見と紅葉どっちも行けちゃう角田山麓の超穴場!仁箇堤に足を踏み入れてみる

仁箇堤の湖

仁箇堤(にかつつみ)という西蒲区の激レアスポットをご紹介します。簡単に言うと、角田山のふもとエリアにある、湖みたいなところです。

地元の方でもないのにここをご存知だったらかなりマニアック。

わかりやすさ優先でおおざっぱに行ってしまえば、巻です。その外れの方というか、角田山に近いエリア。

 

どんなところ?

仁箇堤がどんなところか、簡単にまとめます。

特徴

  • かんがい・防火用のため池
  • 江戸時代に作られた
  • 今も農業用水として利用されている
  • 1987年から3年計画であづま屋や遊歩道が整備された
  • 1994~1996年にかけて、老朽化した堰提を改修

ここはため池らしいです。谷地を堤防で閉め切ってできたんだそう。

素人から見た率直な感覚では湖かな~と思いました。正確には異なるのでしょうね。

私たち一般人からしたら、湖、潟、ため池などなど、区別がよくわからないですよね。

簡素な駐車場があり、そこからけもの道っぽい階段をのぼるとすぐ水面がひろがってるのですが、私の率直な感想としては「うっそうとした木々にびっしり囲まれて、ちょっと雑然とした感じの湖だな~」です。

人口部分もあるものの整備された公園のような感じはあまりなく、自然っぽさが強い印象です。

詳細情報

  • 住所:新潟市西蒲区仁箇
  • TEL:0256-73-8454 西蒲区役所産業観光課
  • 面積:5.6ヘクタール
  • 水源:湧き水
  • 駐車場:15台くらい

 

アクセス

地図や駐車場などの情報です。

場所

旧116から少し入ったところ。味の八珍亭が目印です。

 

駐車場

仁箇堤に着くとまずは駐車場があり、その奥の坂を徒歩で登ると水面が見えます。

駐車場は舗装されており、なにげに15台くらい停められるのがビックリ。

画像と撮り忘れたのでGoogleマップです。

上の画像の車が3台ほど停まっているところの奥に階段があります。

仁箇堤の階段

ここを登ると水面の前にでます。

仁箇堤の水面の手前

これだけ見ると、山の中の渓谷のような雰囲気でいい感じ。

ネットに出てくる仁箇堤の画像には、キレイな芝生の堤に桜が咲いてるものがあるのですが、見つからなかったです。

そもそも、湖の周りを歩いて回れるような道らしきものがないというか、あるにはあるのですが、ほぼけもの道(汗)。草木をかきわけて進む勇気はありませんでした。

 

周辺の山道は危険

ちなみにこの駐車場、振り返ると道があるんですが。

仁箇堤の周りの山道

ここ、入って行くと大変です(汗)。オススメしません。

仁箇堤の周りをクネクネグルーっと細い山道が取り巻いており、何があるのかな~と好奇心で車で入って行ってしまったんです。

正確にはここから入ったのではなく、反対側から仁箇堤の周りを半時計まわりの方向で。

 

そしたら道が細いのなんの(汗)。

対向車が来たら絶対にすれ違えないような道で、しかもクネクネしてすんごく見通し悪いし。

かといって引き返せない。Uターンするようなスペースもなし。

対向車来たらどうしようとヒヤヒヤしながら結構進んじゃって、やっとスペース見つけてターンしてそそくさと戻りました。

入って行ったところで、柿農園しかありません。いたるところ一面が柿です。

農家さんの専用地みたいな感じで、場違い感いっぱいで(汗)。

 

得雲荘

あまり長いせずにいそいそと仁箇堤を出てたのですが、周りは住宅が少しとあとは田んぼや自然がひろがるばかり雰囲気なのに、ふと明るいのぼりが目に飛び込んで来たではありませんか。

仁箇堤近くの得雲荘の入り口

よく見ると、得雲荘と書かれており、「ゆ 100円」という文字が。

得雲荘のわきに「ゆ 100円」というのぼりが多数

100円で温泉に入れるの?!

温泉好きの私は思わずテンションが上がります。といっても極楽湯(旧ゆったり苑)やヴィネスパなど日帰り温泉専門ですが。

が、よく見ると「60歳以上」の文字があります。

60歳以上のみ利用可能なのか、60歳以上が100円なのかわかりませんが、私のような若輩者には敷居が高いようです。

どんなところかだけでも確認したく、入って行きづらいオーラに耐えしのびながら進んでみることに。

すると、敷地内は立派な灯篭もある和風の建物が存在してます。

きっと、この建物の中に入っていけば温泉があるのでしょう。

還暦を迎えたらまた来たいと思います。

 

ふりかえると、何やら仏教的で神々しくもある別の建築物もあります。

よく見ると、「良寛和尚観音讃偈之碑」とあります。

なにやらよくわかりませんが、良寛さんが関係していそうなことだけはわかります。

色々書いてあるので読んでみますと、

  • 昭和47年1月に、前身の里御堂が建立された
  • ここは角田山頂向陽観音の真正面に当たり遥拝堂とも言える地に旧得雲荘があった
  • かつては小高い地だった
  • 特志家故樋口顕嗣翁から片岡静観師が作った観音像を寄進され、現在まで安置している
  • 堂内の木彫りの竜は、白岩の里小路の際に発掘されて寄進された
  • 御堂は名工乙山朝吉氏の作で、稀な技法
  • 昭和57年~平成16年まで23回の祭典が行われた
  • 平成10年頃、仁箇地域の開発で小山が崩された
  • 里御堂と得雲荘はともに今の土地に移された
  • それにより、角田山向陽観音の遥拝には適さなくなり、独立した向陽観音龍護堂に改名した
  • 平成17年からは仁箇自治会長を主体に向陽観音龍護会により祭典が行われている

もっと簡単にまとめると、

「以前は角田山の向陽観音の遥拝だった。移転とともに独立しました。今も祭典が行われてます」

という感じ。少なくとも私はそう読み取りました。文章が文語体っぽくて難しい漢字が多く、今の時代これを正しく理解できる人がどれだけいるか・・・という文言でした(汗)。

結局、良寛さんのことは書いてありませんでした。

隣りにちょっとした公園も。

 

個人的な感想

仁箇堤と、その近くの得雲荘をご紹介させて頂きました。

春はお花見、秋は紅葉と季節を感じられる場所でありますが、たぶん一瞬で見おわると思います。

もしかしたら整備されたての頃は仁箇堤の周りでピクニックしたり、ほのぼの散歩しながら楽しめたのかもしれません。

私が行ったときは草がボーボーと茂っており、そんな雰囲気とは程遠かったです(汗)。お近くにおいでの際はぜひ・・・。

 

ついでに寄りたいオススメのお店やスポット

ただ、仁箇堤があるエリアにはオススメしたいスポットやお店がたくさんあります。

紅葉でいえば、まずは上堰潟公園。すぐ近くにこんな大規模な公園があるのですから、仁箇堤の影は薄くなるのも仕方なし。

上堰潟公園の紅葉ももちろんのこと、そのわきの県道562号線は車で走るだけのドライブスルーでも一応紅葉が楽しめます。

仁箇堤のすぐ近くの旧116沿いにある直売さぞうの、仁箇堤にちなんだ堤焼きが美味しいんですよ♪ それに大判焼きもめったに出会えないレベルの絶品で、しかも値段が100円。オススメします。

少し足をのばすことになりますが、プレジールというスイーツ屋さんはイチオシです。私の中では新潟市で3位以内には入るお店です。ここの巻ちーずというスフレみたいなのの口どけ感がすごいんですよ。ケーキやお菓子だけでなくパンも置いててまたそれが美味い♪