色々言われてるけど気になる新潟市の財政状況について簡単にまとめてみた

新潟市の万代エリア上空から東区方向を望んだ街並み

 

平成18年には362億円あったが、平成29年には33億円まで減少。9年間で10分の1までに減少した新潟市の基金残高。

基金というのは、いざという時などに使うべき、いわば新潟市の貯金。それがここまで一気に減ってしまったのはとても不安です。

市民としては新潟市のサービスが低下したり、財政が破綻するのではと不安になるところ。とりわけ福祉などの面は特に心配です。

 

新潟市はこの財源の減少に当たり、1000以上の事業の見直しをしたとの事。

見直しが必要なのは当然だとしても、そのしわ寄せが重要なものにまで及んでいるのは厳しい。

たとえば、高齢世帯に無料で行っていたインフルエンザの無料制度は廃止。こういう物を維持するために、ちゃんとした財政管理が求められるわけで。

 

市町村合併にあたり、合併する市区町村から色んな事業の実現を条件に出されていた。

合併に関連して、新潟市が新たに行った事業は、536個もあり。

およそ2700億円がつかわれ、基金も200億円を切り崩す結果に。

新たに作られた施設が結構あるけど、建設にかかった費用のみならず、その維持費もかなりかかっているのだそうで。

つまりそれは、使われたお金だけじゃなくて、以前よりも出費がかさむ状態になってしまったということ。

 

市町村合併後に起きた、中越沖地震による被災地支援や、首都圏の企業が進出を躊躇した事などの影響や、リーマンショックによる景気の伸び悩みなども、市の収入増加の伸び悩んだのだそう。

当初見込んでいた財政収入の伸びはほとんど起きず、横ばいだったのだとのこと。

 

基金についてはこれまで何度かニュースでも言われてるけど、市の収入は幾らくらいなのか。

以下は新潟市IR資料の財政状況にある図。

新潟市IR資料の財政状況の平成30年度当初予算の状況の棒グラフ

市の歳入の規模は、基金の額より遥かに多い規模。だから、市の家計のやりくりが健全であり、毎年基金が増えていくような状況なら大丈夫と言えそう。

 

しかし、政令都市の市債額を見ると、

新潟市の全会計の市債残高(平成29年度末)の表とグラフ

市債の額は一兆円と上位の方に(汗)。

貯金は少ないのに、借金は上位の方にいるという状況。今後どうなっていくのか。