新潟市の雪シーズンあるあるを思いつく限り挙げてみた
暖冬で雪がない今シーズン。今年の新潟市はまだ1度も雪が積もっておらず我々市民にとっては過ごしやすい事この上なしで助かりますよね♪
氷点下になった日はおろか、3度以下になった日すら数えるほどしかなく・・・もしかして1日もないのかな?という感じで。
そんな状況ですから、私のように11月終わり頃に勇み足でスタッドレスに履き替えた方は、ただ無駄にタイヤを摩耗させただけじゃないかと損した気分すらあります。
今まさに雪で苦労してるという時期に雪について語ろうものなら、疲労感倍増まちがいなし。平日の夜の寛ぎや、日曜の昼下がりのアンニュイな時が、
「明日も雪の中出勤かあ・・・」
という想像により、憂鬱な気分を先取りして味わうことになりかねません。
現実味が薄れてる今こそ、一歩距離を置いて冷静に見れるチャンスと思い筆をとった次第です。
ということで、今回は新潟市の冬季シーズンにありがちな風景を切り取って紹介していきたいと思います。
普段めったに雪が降らない都道府県の方、逆に寒冷すぎるところにお住まいの方には新鮮な内容もあるかもしれません。では参りましょう。
新潟市は以外と降らない
新潟市はそんなに雪は降りません。
新潟県外の方は「新潟 = 雪が多い」とすぐ思ってしまうかもしれません。
たしかに、「新潟県」の中には豪雪地帯もありますが、「新潟市」はそう雪が多くないのです。
たま~に例外で多く積もった年もありますが、それは本当に稀。
普段は積もっても15~30cm、それもワンシーズンに数回、たぶん5回はないと思います。
新潟市の雪なんてその程度なんですよ。
- 冬は2階から家に入る
- 標識が埋まる
- 冬は体育の授業でスキーがある
こんなことは新潟市ではあり得ない。妙高、湯沢、魚沼など、主に上越地方の話です。
新潟県を大きく3つ上越地方(富山県側)、中越地方(真ん中)、下越地方(山形県側)と呼ばれます。
電車がすぐ止まる
新潟市は一応雪国の県なんだから、JRやバスなど交通機関も雪が降る地域なんだから強いと思われがちですよね。ところが、ちょっと多めに雪が降ると簡単に遅延します。
新潟市を走る鉄道はJRのみですが、大雪というか、さほど大雪でなくとも積もったとハッキリ言えるくらいで簡単に運転見合わせします。
特によく聞くのが、JR越後線の「運休・一部列車に遅れが出ています」情報。
ちなみに雨でも止まることがあります。どうも信濃川の近辺あたりの地盤だか何か弱いと噂があったりします。
雪が積もった日にバスが遅れるなんていうのは日常茶飯事です。
ワイパーは冬は立てる
冬、職場に着いた後や帰宅後にワイパーを立てるのが基本です。
凍結するような寒さの日に、一晩ワイパーを寝かせたまま放置してると、朝になっていざ出勤しようとしたときにフロントガラスに貼り付いててワイパーが動かないことがあります。
ワイパーが動かないと、フロントガラスの雪を取るのに時間がかかってしまい、出発時刻が遅くなります。
冬はただでさえ雪道で通勤に時間がかかりるのに、ワイパーのせいでもう5分、10分遅れてしまうのは勘弁です。
また、ワイパーゴムがフロントガラスと凍結で癒着することは、ゴムの劣化を早める可能性もあるみたいですね。
そういったモロモロのことを防ぐために、帰宅したらワイパーを立てておくのは、「明日も無事に終えられますようにと」と願う帰宅後のルーティーンです。
寒い時期に企業などの従業員駐車場を眺めると、2本のワイパーを立てた車が、犬神家の一族よろしくズラズラーっと並んだ光景が見られる事でしょう。
余談ですが、湖から足2本突き出してるシーンを八つ墓村だと勘違いしている人が多いようです。私もその一人です。正しくは犬神家の一族のワンシーンだそうです。覚えておきましょう。
「八つ墓村」という綴りに「つ」が入るんだっけ?とか調べていたらそういうツイートがヒットし、これが八つ墓村ではなく、犬神家だという事を知りました。
新潟とは無関係ですが、せっかくなので八つ墓村と犬神家の代表的なシーンをまとめておきます。
- お菊人形に生首は犬神家、落ち武者のミイラは八つ墓村
- スケキヨは犬神家、双子の老婆は八つ墓村
- 湖から足2本は犬神家の一族。懐中電灯を頭に2本は八つ墓村。「イカ2貫」は千鳥の鉄板ネタ
犬神家の一族が公開されてしばらくは、子供たちがプールでマネするのが流行ったようです。プールに「犬神家禁止」の貼り紙まで出ることもあったのだそう。面白すぎます。
日に2回雪かきする日もある
雪が積もった次の日は、だいたい雪かきが2、3回あります。
夜中に降り積もるイメージが強いのですが、そんな予報を見てた次の朝は早起きです。車の周りを雪かきしないと仕事に行けません。
そして、職場についたら雪かきしないと停められないことがほとんど。なのでまた雪かきです。仕事前に2回雪かきとか本当イヤです。
そして、日中もまだ降り続いてたら、会社を出るのにちょっと雪かき。家に着いたらまた少し積もってるので雪かき、などど細かいのを入れたら4回くらいになっても不思議はありません。
家や職場で雪かきするのは想定の範囲内ですが、怖いのは通勤、帰宅途中にハマることです。
部分的にちょっと雪深い部分がたまたまあると、上手い具合にタイヤがはまって動けなくなることがあるんですよね。こうなるともう大変。
遅刻しそうになるし、後続の車に迷惑がかかりるはで大困りです。
こんな時のために新潟のドライバーは皆、車にスコップを積んでます。それと伸び縮みする雪かき棒。この2つは車内の常備品です。
ハマった時にスコップがあれば、タイヤの前後の雪をどかすことで脱出できますが、なかったらもう大変。親切なドライバーさんが手伝ってくれることもありますが、JAFなど誰かしら呼ぶことになる可能性大です。
降雪量は都道府県で10位
新潟市というより新潟県の話ですが、降雪量は全国10位だそうです。今まであんまり何位かとか気にしてませんでしたが、そうなんですねえ。
スキー場のイメージが強いので雪がたくさん降りそうに思うかもしれませんが、10位なんですねえ。それでも十分上の方ですが。
ちなみにトップ15を見てみると、
- 青森県(669cm)
- 北海道(597cm)
- 山形県(426cm)
- 富山県(383cm)
- 秋田県(377cm)
- 福井県(286cm)
- 石川県(281cm)
- 岩手県(272cm)
- 長野県(263cm)
- 新潟県(217cm)
- 鳥取県(214cm)
- 福島県(189cm)
- 滋賀県(104cm)
- 島根県(89cm)
- 宮城県(71cm)
となっており、並み居る雪国イメージの県はだいたい新潟より上なんですね。東北の宮城県が新潟よりだいぶ少ないのは意外でした。
ちなみに、年間雪日数では7位、凍死者数では5位です。凍死者数が高いのが気になりますが、たぶん雪下ろし中の事故が多いのでしょう。
消雪パイプ
雪が少ない都道府県の方はご存知ないかもしれませんが、道路の中央部分に水がちょろちょろ出る水道設備が消雪パイプです。これにより積もった雪を速く融かしたり、路面の凍結を防いだりします。
消雪パイプがある道路は、サビが付着して路面が茶褐色になっています。
新潟市では消雪パイプはあまり見たことがない(多分存在しない)のですが、中越地方(長岡、燕、三条など)ではよく見かけます。
ちなみにこれ、全国で長岡市が初めてらしいです。それが昭和38年の大雪で注目されて、全国に普及したのだそう。
車の下部が茶色になる
消雪パイプの話と関連しますが、新潟市を含め、新潟県を走る車は時おり、ボディの下の方が茶色くなっている車を見かけます。
これは消雪パイプの水がサビを含んでいて、それが車に付着すると言われてます。
以前に関東にある車屋さんから中古車を買ったことがあるのですが、お店の方にこの話をしたら話が通じず、よくよく話したらそういう車を見たことがないんだそうです。関東には消雪パイプがないのでしょう。
まとめ
新潟市の冬季シーズンによくある風景をご紹介しました。
県外から新潟市や新潟県のどこかに移住を考えてる方は、良いところばかりでなく、ぜひともこういう面にも目を向けて欲しいです。
地元民は普通に暮らしているので大丈夫だと思いますが、事前にわかっていて準備が出来ているのと急にアクシデントに見舞われるのでは大違いです。
事前に把握した上で検討することをおすすめします。
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