静御前の墓が新潟に?!義経の後を追って病に倒れて亡くなったのだそう【新潟県長岡市栃堀】

2018-07-06

義経の後を追う途中栃尾で倒れた静御前の墓をたずねて

私事ですが、実は以前、大河ドラマ「義経」にはまってまして。

毎回番組の最後に「義経紀行」という、源義経に縁のある場所が紹介されるコーナーがありまして。そこで紹介された場所にいつかすべて行ってやろうと思ってるんです。

義経紀行では紹介されていなかったかもしれないが、なんと静御前が新潟県の栃尾で病に倒れて命を落としたという説があるんです。

しかもお墓まであるとの事。

まさか県内にそんな場所があるなんて、これは行くしかない!

新潟県に義経ゆかりの場所があるなんて想像もしてなかったのですが、実は他にも存在するらしいです。

燕市国上にある国上寺がそう。国上山(くがみやま)という山にある国上寺(こくじょうじ)。最後にくる付く文字が山か寺かで、「国上」の読み方が変わります。

そしてもう一つ、羽黒神社もそう。義経の家来だった佐藤兄弟の母が尼となって建立したという伝説があります。

ちなみに、静御前の墓は全国に数か所存在します。埼玉県久喜市、兵庫県淡路市、山口県山口市など。

静御前の墓の場所

静御前の墓の場所を調べると、ジャンボ油揚げで有名な栃尾エリアとの事。

お墓の位置はこの辺りのようです。

地図のぱっと見ただけでも、山道の中にありそうなのがわかりますね。

周囲の景色の区別がつきづらい山道で、そんな中にあり目立った外観もなくこじんまりと存在する静御前の墓はなかなかわかりづらいです。ナビを使わないとたどり着くのは難しいかも。

静御前の墓の周りの山道。景色が似ておりわかりづらい
静御前の墓近くにある立て看板。

ナビをたよりに探していると、静御前の墓の方向を示す立て看板が。

ここから近いと思わるので、とりあえず札が示す方向に進みます。

静御前の墓はこちらと木札が示す方向に進む道路
静御前の墓の正面を道路から見た図

ありました、静御前の墓!

道路を走っていてパッとわかりやすく存在している訳ではないので、この「静御前の墓」という木札を目印の1つにすると良いかもしれません。

静御前の墓の前の木札

これも小さく道路の端に立っているだけなのでイマイチわかりづらいですが。

ハッキリした駐車場はないのですが、車を停めるスペースのような場所があります。ここに車を停めました。

静御前の墓の前にある自然の駐車場のような場所
静御前の墓の横の謎の建物

このすぐ横に謎の建物がありました。

静御前の墓にある静御前の彫刻

コンクリートの道のようになっている所を進むと静御前の石碑のような物があります。

静御前の彫刻のアップ

アップ。

静御前の墓と、その両脇の塔婆のような物

その右の方に墓と思わしき物があります。

お花やお水が備えられています。お近くの方が行っているのか、まだ新しいです。

義経が平泉に向かうという噂を聞き、その後を追い平泉を目指す途中、この栃堀で病に倒れ、そのまま亡くなってしまったとの事です。

静御前の墓の説明書き看板

18歳の若さでこの世を去った、福王寺セイという娘が静御前の墓を建て直そうとしたという、なんとも悲しい話がかかれています。

静御前の墓の供養塔の説明書きの看板

静御前の墓の話も、福王寺セイという若い娘の話も切ないです・・・。

静御前の墓は長岡市のみならず、全国に複数存在します。

お墓はふつうは一か所にしかないハズなのに、新潟県長岡市栃堀と、埼玉県久喜市栗橋にあったり。福岡県福津市にもあったり。

埼玉県久喜市の方が正直立派です(汗)。久喜市が指定しちゃってますし、管理者が静御前遺跡保存会となっていて、明らかにそれっぽさが出てます。

ただ、栃尾には静御前の墓の他にも、羽黒神社という、兄弟で義経に仕えた佐藤継信・忠信兄弟をしのんで、二人の母親である乙和御膳が建立したと言われる羽黒神社もあるんですよね。

それを考慮すると、この地に静御前の墓があるのも信ぴょう性を増す気もします。

静御前の墓のそばにある、那須与一の城跡という立て看板

1つ不思議だったのは、那須与一の城跡という立て看板があった事です。

右の方向を矢印がさしているようですが、そっちに何もないんですよ。同じような草むらが広がるのみ。

この近くに、那須与一に関係するお城があったのでしょうか。謎です。

静御前の墓の個人的な感想

整備された観光地ではない所です。

自然の中にたたずむパワースポットのような感じがしました。周りの雰囲気とあいまって、少し幽玄な雰囲気を感じてしまいます。昼間に二人で行きましたが、もし一人だったら昼間でもちょっと怖いかもしれません(汗)。

なんていうか、夏の昼間の、誰もいない自然っぽい景色って怖くも見えるじゃないですか・・・。

山道で坂道が多いので、車高の低い車は気を付けた方が良いかもしれません。現地に着くまでは舗装された道路ですが、現地そのものは土なので、サンダルやハイヒールでは近づきにくいので注意が必要です。

近くに「ほだれ大神」という、風変りなパワースポット(笑)があるので、一緒に回る事をオススメします。

静御前の墓の情報

  • 駐車場:一応停めるスペースらしき場所は有り
  • 住所:新潟県長岡市栃堀

ついでに寄りにおすすめのスポットやお店

栃尾を言えばジャンボ油揚げですが、そればっかりではありません。結構色々と寄るべきいいスポットがあるんですよ。

まとめて挙げておくので、ご興味がおありのところをピックアップしてみてください。

豆撰

豆撰のオリーブオイルで揚げた油揚げのトマトソース味の方。

栃尾で油揚げと言ったらオススメしたいのがここ、豆撰です。

和風の情緒ある店構えで、老舗ムード抜群です。店内で食べることも出来るのですが、また席も雰囲気があっていいんですよ。

おみやげも非常に種類が豊富で、おみやげ買う目的だけで行ってもいいくらいたくさんあります。

もちろん油揚げも美味しいです。オリーブオイルで挙げたバジルソースやトマトソースの油揚げもあったり。そして接客もいいんです。

松兵衛

松兵衛の正面外観

豆撰と甲乙つけがたいのがこちらの松兵衛さん。

ここも美味しいんですよ。

ここは比較的新しいお店で、外観は和風で中はカフェのようなオシャレな作りとなっています。

このお店が凄いのは、普通は油揚げに串を刺したがゆえに開いてるはずの穴がないんです。珍しい穴のない油揚げ製法なんですよ。

そして、ガラス張りになっていて作業場の風景が見えます。

僕が惚れたのは、公式サイトにあるこのセリフ。

あなたにして頂きたいことは、私たちの油揚げを実際に食べていただき、私たちの言っていることに嘘がないかを一番厳しいあなたの舌で評価くださることです。

あげ家 松兵衛

このセリフで一発でこのお店のファンになりました。これだけが好きな理由ではないですけども。本気でないと言えないセリフですよね。

会長さん以下、従業員の皆さん感じよくて、かなり気合の入ったお店です。おすすめします。

ほだれ大神

こんな名所が新潟にあってくれてありがとうのほだれ大神です。

テレビを観てると全国には色んな奇妙スポット・珍スポットがありますが、そんな全国区の夕方のニュースに出ても良いクラスのまさに珍スポットがるんです。

詳しい事や形はこちらの記事をご確認ください。

羽黒神社

羽黒神社の敷地入ってすぐの場所。奥に赤い鳥居が見える

こちらも義経ゆかりの史跡。

義経の家来だった佐藤継信・忠信という兄弟がいたのですが、戦の中で命を落とします。その母の乙和御前が息子たちを思って出家し妙照禅尼となって建立したのが羽黒神社だと言われています。

社殿には龍の彫刻があり、夜中になると動き出して血の池という池の水を飲むとか、耳の病気が治ると言われる大けやきの木など、いくつもの言い伝えがある興味深い神社なんです。

社殿のかんぬきを抜いて中に入ることが出来るんですよ。これが薄暗くて雰囲気があって貴重な体験で。行く価値ありです♪

道の駅R290とちお

道の駅とちおの入口の左の方を見た図

栃尾にある道の駅です。

先にご紹介した静御前の墓やほだれ大神に行く前の最後のトイレスポットです。

トイレが大きいし駐車場もとても広くて、中で飲食したりおみやげも買えるという、栃尾に行くなら結構マストな場所ですよ。